【今日の雁木】第5局
世の中の棋譜から雁木に関する将棋(主に序盤)を簡単に紹介していきます!!
第89期棋聖戦一次予選
於:2017.9.5
先手:三枚堂達也五段 (当時)
後手:石田直裕五段
◇戦型
旧型雁木vs腰掛け銀速攻
【テーマ図は△4四角まで】
後手の石田五段が角換わりの提案を拒否し、雁木模様へ進みました。
前回記事の、深浦―稲葉戦と同じ進行となりましたが、後手は居玉のままで進めています。
対して先手の三枚堂五段は、右金の動きを保留し、早めに腰掛け銀の形をつくりました(2筋は詰めたが右四間飛車にする可能性もある?)。
後手は、のちに来る▲4五桂の両取りを先受けして、△6四銀と駒を進めました。
ここが先手からの仕掛けのタイミング、4筋の歩を突き捨て、先手から角を交換します。2筋も突き捨ててから▲4五桂と跳ねました。一番シンプルな攻め筋ですが、決まれば得意の攻めパターンとして記憶したいところです。
そこで後手は△4四角(テーマ図)と急所のラインに先着しました。この手は▲4四歩~▲7一角の筋を消した手でもあります。
この後は中央の押し引きがポイントとなりました。
今回は腰掛け銀からの早い攻めに対して、旧型雁木で対抗した将棋を紹介しました!
次はどんな雁木が見られるでしょうか^^