いわしー研究会 棋力向上ブログ

アマ有段者達が棋力向上を目的として活動します。実況者2人、イラスト担当、ブログ担当の計4人で構成されています。

【今日の雁木】第6局

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 世の中の棋譜から雁木に関する将棋(主に序盤)を簡単に紹介していきます!!

 

 

 

 

第2回上州YAMADAチャレンジ杯決勝

於:2017.8.27

先手:高見泰地五段  (当時)

後手:三枚堂達也五段 (当時)

 

◇戦型

雁木模様vs矢倉:3七銀型

 

【テーマ図は△4二角まで】

 

 

先手の高見五段が矢倉模様に進め、早めの引き角(▲7九角)に後手の三枚堂五段は雁木を目指す形を目指します。

先手は右銀を3七へと運び、▲3五歩と突き出しました。△同歩に▲同角が自然ですが、銀で取りにいく方針を採りました。

先手の狙いは右銀で飛車先突破(引き角のおかげで腰の重い攻めとなっている)です。よってここからは、後手が受けの展開となりました。

後手は、飛車先を突き捨て、△8五歩と合わせの手筋を駆使します。そして高飛車に構えて2筋への飛車回りを見せて対応を伺いました。

 

テーマ図は後手が△1五角として先手の飛車の位置を変え(2六→2七へ)、△4二角と自陣へ戻ったところです。局後の感想から、三枚堂五段は「飛車の位置を悪くして角を引けたので、このやり取りは得をした」と仰っております。

角を引くときは、さらに得を出来ないか考えてみたいですね。この後の雁木側(後手)の進行は、飛車を中心とした攻めへと転じました。

 

 

 

今回は雁木に対して矢倉囲い+3七銀から厚く攻めてくる将棋を紹介しました。

次はどんな雁木が見られるでしょうか^^