いわしー研究会 棋力向上ブログ

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棋聖戦第4局 羽生棋聖ー豊島八段 終局(ふぁんた)

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前回記事はこちら↓↓

棋聖戦第4局 羽生棋聖ー豊島八段  午後(ふぁんた)

http://sal0112.hatenablog.com/entry/2018/07/10/185858

 

 

 

 

 

先程第89期ヒューリック杯棋聖戦、第4局、終局しました。

羽生棋聖133手目▲3三銀とし、後手の豊島八段が投了し、羽生棋聖の勝ちとなりました。

そのため5番勝負を2勝2敗とし、フルセットへともつれ込むこととなります。

 

 

◇将棋の流れ

・序盤

戦型は角換わりとなり、先手の腰掛け銀新型(▲4八金ー2九飛型)に対して、後手は腰掛け銀で△5二金としてから△6二金型にする、敢えて手損する作戦を採りました。

 

・中盤

後手が駒損しつつも、攻め合い勝ちを目指す展開となっていきます。豊島八段の70手目(△5五角)と72手目(△6八銀:77分)を見ると連続して長考されていて、この前後が特に難しい局面だったのが推測出来ます。

ちなみに羽生棋聖は75手目(▲8五同歩:40分)が最大長考でした。

 

・終盤

80手目あたりから徐々に先手の羽生棋聖の方へと流れが来て、終盤戦が進んでいきます。

優勢の先手は馬2枚と桂2枚で後手玉へ攻めかかります。119手目▲3四桂(棋譜コメントでは"羽生の手が舞うように▲3四桂"と書かれていました)と指され、そこから詰めろが続き、羽生棋聖は後手玉を間違えることなく詰み筋へと進めました。

 

個人的には豊島八段がここで勝って決める、と予想していましたが、結果は残念!

しかしこの2人の対局がもう1局見られると思うと、それはとても嬉しいです。

ちなみに最終局、羽生棋聖が勝利するとタイトル獲得100期、豊島八段が勝つと初タイトルとなるようです。

 

 

◇最終局

第5局は7月17日(火)に行われます。

次は、今日以上に注目して観戦出来たらなと思います!!