【今日の雁木】第13局
世の中の棋譜から雁木に関する将棋(主に序盤)を簡単に紹介していきます!!
第67期王将戦二次予選
於:2017.9.11
先手:深浦康市九段
後手:阿久津主税八段
◇戦型
ツノ銀雁木vs矢倉(三手角模様)
【第1図は△4二金まで】
【初手からの指し手】
▲4五桂△2二銀▲3五歩△4四歩▲3四歩△4五歩
▲同 銀(テーマ図)
【テーマ図は△4四角まで】
先手の深浦九段が雁木を見せ、後手の阿久津八段は自身の前局と同じ対策(前局は先手番)を採りました。
違ったのは、後手が△8四角or△7三角と上がる前に、△4二金と金を寄せたことであります。
それに反応して先手は▲4五桂と単騎で早い攻めを見せました。
後手は△銀を引いて▲3五歩に△4四歩と桂馬を歩で取りにいきます。テーマ図は▲4五銀とした局面で、先手が桂馬を損しましたが、後手の駒の働きがまだ良くなく、かつ歩切れであるという点からバランスを保っているように思われます。
ただここからゆっくりとした展開になると後手の駒得が生きるので、この後は先手の攻め、後手の受けという構図が予測されます。
※類型
1999年9月 塚田―木村一戦
2017年8月 深浦―増田戦
2017年9月 阿久津―森内戦
第12局と合わせてみていただけたらなと思います!
次はどんな雁木が見られるでしょうか^^