第31期竜王戦決勝トーナメント 豊島棋聖ー深浦九段 (終局)
前回の記事はこちら↓↓
第31期竜王戦決勝トーナメント 豊島棋聖ー深浦九段 (中盤) - いわしー研究会 棋力向上ブログ
第31期竜王戦決勝トーナメント、終局しました。
179手目▲1六金としたところで、後手の豊島棋聖の投了となり、先手の深浦九段の勝ちとなりました。
相掛かりで進み(戦型予想が外れた方は多いでしょう!)、中盤から終盤にかけて深浦九段が抜け出し優勢になったと思われましたが、豊島棋聖が入玉を見せて粘りました。
相入玉も一つの方針としてあったかもしれませんが、豊島棋聖が先手玉を狙いにいきます。
途中、手順前後などもあり形勢を損ねたようで、それを見逃さなかった深浦九段の勝ちとなりました。
豊島棋聖の苦しいながら、駒を取らせつつもその間に玉を逃す一連の流れ(△3三玉〜△3四玉)が特に勉強になりました。
◇印象に残った手
下図の局面では、後手が入玉をするために上部開拓をした一手であり、次に△3五角として先手玉を仕留める事も狙っています。
先手の出番ですが、深浦九段らしい?一手でした。
93手目▲8七金打
この局面では、まず▲7六歩と桂馬を外すような手が見えますが、△7七歩が痛いように見えます(6五の桂を活かされる)。よって次に桂を確実に外すことを狙った一手として、金を打たれたのだと解釈しました。
攻め駒を責める、手番を握るなど重要な要素が詰まった局面でした。
正直この後の入玉の攻防は難しくて全く分からないので、棋譜を並べて良しとします笑
ツイッター等でファンの感想を見ていると、
・「持将棋にしてたまるか」という闘志が見られた!
・危険を冒してでも詰ましにいった男らしさ
・羽生さんに挑戦するのは俺だ!
というのを見かけました。
熱い!という言葉が似合う先生というのを再認識したような気がします。
豊島ファンとしては残念な結果でしたが、深浦先生の将棋も魅力がたくさんあるので、熱戦を期待してみたいと思います!
◇イラスト作者(アーシビ)より
ツイッター始めました!
こちらでもイラストを投稿しているので、是非見てください!!
アカウントはこちら↓↓