いわしー研のイメ読み vol.1 1/2
第1回いわしー研究会の「イメージと読みの将棋観」をやっていきたいと思います。
本家は日本将棋連盟 将棋世界の各月号で連載されており、そちらではトッププロの読みの能力と将棋観に迫ろう、という企画になっております。
このブログでトップ棋士ではありません。(笑)
しかしアマ有段としての読める手、形勢判断、個性などを書いてみましたので、読者の皆様も第一感と照らし合わせながら読んでいただけたらと思います。
【テーマ図は△4二玉まで】
【解説】
ふぁんたの実践局です。雁木vs矢倉で進んだ終盤戦。形勢判断の一つとして、駒の損得を考えてみます。先手は角、後手は桂と歩3枚の交換となり、先手が駒得となっています。また手番も握っており、先手が良い局面であります。
【ふぁんた】
局面的には後手の金銀が上ずっていて角得で、手番を持っているので先手優勢だと思いました。
後手からは△5五桂など見えるが、駒を渡す攻めなので、寄せの形を作っていきたい。指したいと思ったのは▲4四角打でした。狙いは▲7一角成で△5三歩と狙いを防いだら▲5四歩(A図)と合わせる感じで。受け方によっては▲3三角成から清算して寄っていると思っていました。似たような意味で▲7一角にするかどうか悩みました。
【A図は▲4四金まで】
【いわしーの読み】
第一感、▲4四歩から考えたい。次に▲5四角と打てれば先手が相当良さそう。
-△6四金とされたら?
▲7一角△7二飛に▲4三歩成を入れて
△同玉▲4四角成(B図)で先手優勢かな。
さらに読むとしたら、以下△4二玉▲4三歩△3二玉▲6五歩で王手金取りの筋が見えるので、いいと思う。
そもそも▲4四歩には一回△4六歩と叩いてくるのを読んでみる。
局面が優勢だから、そこまで深く考えれないなあ。
【B図は▲4四角成まで】
次の記事に続きます!
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