【今日の雁木】第1局
世の中の棋譜から雁木に関する将棋(主に序盤)を簡単に紹介していきます!!
第31期竜王戦2組ランキング戦
於:2018.5.13
先手:飯島栄治七段
後手:深浦康市九段
◇戦型
雁木模様vs袖飛車急戦
【テーマ図は▲3八飛まで】
今回の雁木は、右銀に注目です。先手の急戦に対して、△3二金を省略する序盤構想でした。そうする事で、攻め合いの順を選ぶことが出来ます。
先手は囲いを左美濃へ、攻めは3筋の歩を交換してから飛車を寄りました(テーマ図)。この後は右銀を▲4六銀or▲2六銀と進める方針です。実戦は▲4六銀と進みました。
後手の狙いとしては、△6五銀〜△7六銀と角を攻めていくことです。
※類似棋譜
2018.1第11回朝日杯 村山―三枚堂戦
【参考図は△8五飛まで】
◇派手な一着
一手前の▲7三飛成(△同桂なら▲同角成で王手飛車)に対して△8五飛(参考図)と浮きました。この手が角取りに当たっていて、飛車角両取りとなりました。実践は以下▲8二龍とし、両取りを解除しましたが、△7八と▲同金△8二飛▲同角成△7七歩と進みました。形勢は難解です。
今回は雁木に組まれる前に先手が動く将棋を見ていきました。
次はどんな雁木が見られるでしょうか^^