いわしー研究会 棋力向上ブログ

アマ有段者達が棋力向上を目的として活動します。実況者2人、イラスト担当、ブログ担当の計4人で構成されています。

【今日の雁木】第3局

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世の中の棋譜から雁木に関する将棋(主に序盤)を簡単に紹介していきます!!

 

 

第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選

於:2017.8.25

先手:加藤桃子女王 (当時)

後手:中川大輔八段

 

◇戦型

ツノ銀雁木(+右玉)vs矢倉

 

【テーマ図は▲4八玉まで】

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先手の加藤女王が先に雁木に構えます。

対する後手の中川八段はまず金矢倉を作ってから、角を使って7筋の歩を交換しました。それによって後手玉が矢倉城に入城するのを可能にしています。

先手は2筋を突き捨て、角道を開けて、4筋の歩を突き捨てました。そして4筋の位を確保してから右玉に構える(テーマ図)のが先手の構想でした。

雁木側(先手)は角のラインと4五の位が主張となる将棋です。

後手は相手より堅さで上回っているので、そちらを主張する感じでしょうか。

 

 

今回は矢倉に対してツノ銀雁木から右玉に構える将棋を紹介しました!

次はどんな雁木が見られるでしょうか!