【今日の雁木】第7局
世の中の棋譜から雁木に関する将棋(主に序盤)を簡単に紹介していきます!!
第38回日本シリーズJTプロ公式戦
於:2017.9.2
先手:深浦康市九段
後手:渡辺明竜王 (当時)
◇戦型
ツノ銀雁木vs矢倉
【テーマ図は▲6六銀まで】
後手渡辺竜王の△8八銀を見て、先手の深浦九段は雁木を目指しました。
後手の戦型が矢倉模様濃厚ということで、ツノ銀雁木を採用し持久戦に進みます。先手は▲4五歩と4筋に位を取り、玉を7九まで移動します。そのため後手は金矢倉を作れず、△6三銀型へ組みました。
お互いここから数手ほど待ちの手を指しますが、後手が△6五歩から先行します。
後手は7筋を取り込みますが、先手は▲6六銀(テーマ図)、▲6七金と陣形を盛り上げて、上部に強い形を作り上げました。仕掛け部分は角換わり腰掛け銀と似ているような気がします。
この後の展開は雁木側(先手)が上部を制圧しようと、さらに金銀が盛り上がる将棋となりました。
今回はツノ銀雁木と矢倉の好防(盛り上がり形)を紹介していきました!
次はどんな雁木が見られるでしょうか^^