いわしー研究会 棋力向上ブログ

アマ有段者達が棋力向上を目的として活動します。実況者2人、イラスト担当、ブログ担当の計4人で構成されています。

【今日の雁木】第9局

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 世の中の棋譜から雁木に関する将棋(主に序盤)を簡単に紹介していきます!!

 

 

第48期新人王戦トーナメント戦
於:2017.9.22
先手:増田康宏四段 (当時)
後手:近藤誠也五段

 

◇戦型
ツノ銀雁木vs矢倉

 

【第1図は△7三桂まで】

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【第1図からの指し手】

▲4五歩△同 歩▲同 桂△4四銀▲2四歩△同 歩
▲同 角△同 角▲同 飛△2三歩▲2九飛(テーマ図)

 

【テーマ図は▲8九飛まで】

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先手増田四段は対矢倉に対して、▲5六歩→右桂跳ね→▲4六歩の順に進めます。

後手の近藤五段は金矢倉へと組み、角交換は狙わず△4二角として自陣の囲いに手を入れました。
そして後手は△6四歩と突き、持久戦模様となります。先手は▲6八角と引き、▲4五歩から仕掛けました。右桂を跳ねて、角交換をし、飛車先の歩を手持ちにします。

△2三歩に▲2九飛(テーマ図)とした局面では、右桂の位置(テーマ図から△4五銀は▲4六歩がある)や、角打ちの隙が後手陣に多いことから、先手不満がないように思います。

この後は後手からの仕掛けを受けつつ、▲6一角から後手陣を攻略します。

 

※類型
2017.5王座戦▲飯塚七段―△稲葉八段戦

 

 

今回はツノ銀雁木vs矢倉の持久戦模様の将棋を紹介していきました!

次はどんな雁木が見られるでしょうか^^