いわしー研のイメ読みVol.3 終盤力を上げるには?
第3回いわしー研究会の「イメージと読みの将棋観」をやっていきたいと思います。
本家は日本将棋連盟 将棋世界の各月号で連載されており、そちらではトッププロの読みの能力と将棋観に迫ろう、という企画になっております。
このブログでトップ棋士ではありません(笑)
しかしアマ有段としての読める手、形勢判断、個性などを書いてみましたので、読者の皆様も第一感と照らし合わせながら読んでいただけたらと思います。
今回は将棋に対する考え方について、テーマを掲げて話してもらいました!
◆テーマ◆
終盤力を上げるには?
◇チョコワ
結論:実践
終盤力を上げるための方法としてよく言われるのが、詰将棋を解くこと。長手数の詰将棋を解く事などはとても良いと感じる。
しかし、私自身は、詰将棋を解いている時よりも実戦の方があっさり詰みを見つけることが多い。よって自分にとって終盤力を上げるには、実践をすること。
詰将棋についても、人それぞれであると思うところもあるが、やっていて損であるということはないはずだ。
ー対局後に自分の棋譜を見直すことはしてる?
(勝局の場合)相手の逃げミスで対局終わることが多いから、そのあと見直しすることはある。主に、こうされたらまだ分からなかったなーってのを考える。
◇いわしー
結論:実践
終盤で勉強するとしたら
・少し長めの詰将棋or必死問題
・実戦(30秒以上の秒読み、若しくは持ち時間が長くて終盤にも十分時間がある対局)
俺はこれかな。やりたいけど、実際ほぼ手をつけれていない。
詰将棋や必死問題で伸びるとは思ってるけど、実際継続して出来ていることがないから、俺が伸びてるとしたらほぼ実戦の効果が大きいと思う。
実際、詰将棋だろうが実戦だろうがたくさん読んで考える練習した分だけ強くなると思う。ただ詰将棋は答えがあって問題形式になってるからやりやすいって意味はあるかも。
ーそれでは実践について質問させて下さい。対局後に見直すことはしてますか?
最近は感想戦はほぼしてない。9割の将棋は感想戦してない。たまに気になったところを気分で棋神解析かけるくらい。
リアルの対局は相手に合わせてするけどお付き合い程度。正直次の対局で頭がいっぱいか、疲れ果てて頭が働いてないっていうのが本音。
◇アーシビ
結論:棋譜中継
将棋の詰将棋やってもあんまり終盤強くならないと思う。(同じ意味で)定跡書読んでも序盤力がつく訳じゃないと思う。
自分にとって将棋が強くなるのに一番良いのは、棋譜中継を真剣に見て真剣に解説読むこと。プロの感覚に似せることができるから強くなると思う。
強くなりたいならプロの解説付き棋譜を見ることと、プロの感覚を言葉で理解することと思ってる。
ー(アーシビの理論で)終盤を鍛えるという目的であれば、棋譜の終盤付近をたくさん見ていく方法が考えられますがその辺りを詳しくお願いします。
棋譜を見るときは、部分だけということはせずに1局通す。全体を通してやるのがベストで、それが終盤力向上に繋がると思う。
◇ふぁんた
結論:棋譜並べ
詰将棋は読みを鍛えるトレーニングと割り切るとかなりいい勉強法だと思います。9〜13手詰が絶妙ライン。
棋譜並べをして終盤の形に触れることで、勝ちパターンや受けの技術を学ぶ事が出来ます。パターンはもちろんだけれど、流れを見ながら攻めと受けのタイミングを掴めれる気がする。結果、終盤で抜け出す力が身につきます。
後は詰めろと必至を見極めれるようにすること。実践で調子の良い時は、自玉の詰みがあるかないかが見えている時な気がします。自玉の安全度が最重要であることを理解することが重要ポイントですね。
◇まとめ
いわしー研のメンバーは以下の方法で終盤力向上として、メインに行なっている勉強法を以下に挙げました。
・実践
・棋譜並べ(中継コメント)
・棋譜並べ(盤駒使用)
他にも詰将棋や必至中心の方などもいると思います。他の方の終盤向上論も見て、比較してみたいなと思いました。