いわしー研究会 棋力向上ブログ

アマ有段者達が棋力向上を目的として活動します。実況者2人、イラスト担当、ブログ担当の計4人で構成されています。

【今日の雁木】第12局

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 世の中の棋譜から雁木に関する将棋(主に序盤)を簡単に紹介していきます!!

  

 

第67期王将戦二次予選
於:2017.9.6
先手:阿久津主税八段
後手:森内俊之九段

 

◇戦型
矢倉三手角vsツノ銀雁木

 

【第1図は▲2九飛まで】

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【第1図からの指し手】

△9二香▲2七飛△2二玉▲2八飛△3一玉

▲2九飛△9五歩▲同 歩△9一飛▲4五歩

△6五桂(テーマ図)


【テーマ図は△6五桂まで】

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後手の森内九段が雁木へ、先手の阿久津八段は▲4六歩から腰掛け銀として使っていく構想を見せました。

後手は早い段階でツノ銀雁木とし、それに対して先手は▲5九角~▲2六角と、三手角と呼ばれる形を作りました。

後手は腰掛け銀とし、金を寄せ相手からの仕掛けに備えます。お互い手待ちが続きますが、手待ちと思われた△9二香を生かして後手が△9五歩と仕掛けます。

△9一飛と飛車も回り端に集中させますが、先手は▲4五歩から仕掛けました。以下△6五桂(テーマ図)と跳ねて開戦となりました。

この後は先手は4筋を突破できるか、後手は堅陣を生かして細い攻めを繋げれるかが焦点となりそう。

 

 

手待ち将棋は難しいですが、仕掛けが成立するかどうか勉強になりました。

次はどんな雁木が見られるでしょうか^^