第59期王位戦第2局 豊島棋聖ー菅井王位 1日目
本日は第59期王位戦七番勝負、第2局です。菅井王位に挑戦する豊島棋聖、現在0勝1敗となっています。
豊島棋聖はこの番勝負中にタイトルを獲られて、八段→棋聖となりました!
棋聖戦第5局 羽生棋聖ー豊島八段 終局(ふぁんた) - いわしー研究会 棋力向上ブログ
先後は決まっており、豊島棋聖が先手番です。
◇戦型
向かい飛車
先手の豊島棋聖が3手目▲2五歩と形を決めました。この出だしは後手の戦型選択を狭めています。
例としてゴキゲン中飛車(5筋を突くと角交換から馬を作られる)や、角交換振り飛車(△3三角と上がっているため、自分から角交換するとさらに手損が増える)を牽制していますね。
という事で駒組みが進み、後手の菅井王位は2筋へ飛車を振り、向かい飛車となりました。
対して豊島棋聖は、左美濃を選択しました。この場合、左美濃〜銀冠〜銀冠穴熊へと囲いを発展させる方針が多い気がします。
◇第1の仕掛け?
菅井王位は28手目△4二角としました。
後手としては次に△6四角と覗く手や、△3五歩▲同歩△3二飛という手があるようです。変化図として下に変化の一例を載せてみます。
【上図からの指し手】
▲7八金△3五歩▲同歩△3二飛(変化図)
このような展開も考えられました。
ということで豊島棋聖は▲4六歩とします。先受けしつつ、▲4五歩も見せる手です。ここから仕掛けは見送られ、駒組みが続きました。
◇駒組みが完成
局面が進んで豊島棋聖は銀冠穴熊を完成させます。菅井王位は片銀冠+△6四角と角を転回させました。
ここまで組めたら先手は気分がいいような気がします。後手は堅さで負けているので、その分をどう埋めるかが見所です。
◇封じ手
51手目▲5六銀(下図)とし、菅井王位が52手目を封じました。
①△4七歩成
→1番可能性有り。後手が先に馬をつくる展開になります。が、▲4三飛成△同金▲3二銀の形勢かどうか。
②△5五歩
→第1感はこの手でしたが、▲6五歩があるなと思ってあまり深く考えませんでした。棋譜コメントによれば、▲6五歩以下、△5六歩と取り合いに進む順も検討されており、あるかもしれないです。
③その他
△8五歩と玉頭を攻める手もどこかで出そうですが、まだ早いかなと思いました。
以上より自分の予想は、無難に①としておきます!
1日目の消費時間は▲豊島棋聖が3時間17分、△菅井王位が4時間12分です。
持ち時間が8時間なので、まだまだ時間はたっぷりですね。
明日も引き続き、観戦していこうと思います。
◇イラスト作者(アーシビ)より
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