【今日の雁木】第4局
世の中の棋譜から雁木に関する将棋(主に序盤)を簡単に紹介していきます!!
第67期王将戦二次予選
於:2017.8.29
先手:深浦康市九段
後手:稲葉陽八段
◇戦型
旧型雁木vs4八金+2九飛型(豊島流)
【テーマ図は▲4四歩まで】
後手の稲葉八段が角換わりの提案を拒否し、雁木模様へ進みました。先手の深浦九段は右四間飛車を匂わせ、後手は5筋の歩を突き、旧型雁木で受ける形を作りました。
先手は2筋を決め、右四間飛車の狙いを捨てました(▲2五桂と跳ねる手を消した分、▲4五桂と使っていく構想)。
▲4八金と指した手を見て、後手は△4三銀と雁木を組みます。先手は腰掛け銀とし、4、1、3筋を突き捨て開戦となりました。
後手は8筋で合わせの歩~継ぎ歩~垂れ歩の手筋を使いますが、先手も▲4四歩(テーマ図)とし、先に桂を手に入れる流れを作りました。
今回は豊島流に対して旧型雁木で対抗した将棋を紹介しました!
次はどんな雁木が見られるでしょうか^^