【今日の雁木】第10局
世の中の棋譜から雁木に関する将棋(主に序盤)を簡単に紹介していきます!!
第43期棋王戦挑戦者決定トーナメント
於:2017.9.25
先手:永瀬拓矢六段 (当時)
後手:稲葉陽八段
◇戦型
相雁木 先手早繰り銀
【第1図は△9四歩まで】
【第1図からの指し手】
▲3五歩△同 歩▲同 銀△8六歩▲同 角△同 角
▲同 歩△同 飛▲2四歩△同 歩▲8七歩△8五飛
▲2四銀(テーマ図)
【テーマ図は▲2四銀まで】
戦型は相雁木となりました。
△7四歩まで同型でしたが、先手の永瀬六段は▲3七銀と早繰り銀を見せました。相早繰り銀となると先手に先行されるので、ここで後手の稲葉八段が△5四歩と手を変えます。
そこから先手は▲4六銀と、後手は△3七桂と攻め駒を進め、▲3五歩と先手から仕掛けました。
後手は△8六歩から角交換をし、△8五飛と高飛車に浮きます。先手は銀が当たっているので▲2四銀(テーマ図)と進めていきます。
次に先手は▲3三歩などから飛車を成る手が見えますので、△2七歩~△2五歩で飛車の活用を妨害する手が続きます。後手は端の9筋を絡めて攻めを繋げる方針です。
今回は相雁木模様で、先手が早繰り銀から攻める将棋を紹介していきました!
次はどんな雁木が見られるでしょうか^^